耳鳴り(ティンナイトス)について知っておくべきこと
定義
長時間続く耳鳴りや、さざめき、轟音、笛の音、クリック音などの音は「耳鳴り(ティンナイトス)」と診断されます。男女ともに起こりますが、男性にやや多く見られます。耳鳴りは、外耳・中耳・内耳、あるいは聴覚に関わる脳のいずれかで発生します。
種類
医師は耳鳴りを大きく「脈動性」と「非脈動性」の二つに分けます。脈動性は心拍に同期した音が聞こえるタイプで、脈拍や血流のリズムが原因です。非脈動性は聴覚神経の異常などが関与し、頭部内部から聞こえるように感じます。どちらも他人には聞こえません。
原因
最も一般的な原因は加齢による難聴と、過度の騒音による聴覚障害です。これらは蝸牛(こぶた)を損傷し、両耳に影響することが多いです。耳の感染症や耳垢の詰まり、特定の薬(例:大量のアスピリン)や外傷、顎関節症(TMJ)などの歯科問題も耳鳴りを引き起こします。高血圧などの血管疾患や、メニエール病などの疾患も関与します。
治療法
治療は原因に応じて行われますが、加齢や騒音による損傷が主因の場合、根本的な回復は難しいことが多いです。耳垢除去やカフェイン摂取の制限で症状が軽減することがあります。抗うつ薬が処方されることや、夜間に耳鳴りが気になる場合は「ホワイトノイズ」装置を使用する方法があります。多くの患者は症状に慣れ、生活と共存することを学びます。
予防
長時間の大音量曝露は耳鳴りの最大のリスクです。若年層はヘッドホンやイヤホンで音楽を聴く際、音量を適切に保ち、休憩を入れることでリスクを大幅に減らせます。
警告
耳鳴りは多くの場合深刻な疾患を示すものではありませんが、急に片耳だけで始まる、または他の異常症状(めまい、聴力低下など)を伴う場合は速やかに医師の診察を受けるべきです。
