過食症(Binge Eating Disorder)の予後と治療法
過食症は深刻ながらも治療可能な摂食障害で、思った以上に多くの人が悩んでいます。過度の食欲に駆られ、止められない「過食エピソード」を繰り返すことで、罪悪感や恥ずかしさに苛まれ、心身にさまざまな症状が現れます。
定義
過食症は、感情的なトリガーにより満腹感や快適さを超えて大量に食べてしまうエピソードが頻繁に起こる精神医学的障害です。本人にとっては止められない衝動であり、罪悪感から隠すことが多く、他者の前では普通の量や制限食を選ぶこともあります。
罹患率
一般人口の約1〜5%が過食症と推定され、女性に多く見られます。実際の数は自己報告が少ないため、正確には把握しにくいです。
原因
遺伝的要因、過度なダイエット、ストレスへの対処法が不足していること(食べ物でストレスを解消しようとする)や、本人・周囲からのプレッシャーなど、複数の要因が組み合わさって発症すると考えられています。
治療法
主に行動療法と対人関係療法を組み合わせて行います。行動療法は過食行動そのものを変えることに焦点を当て、対人関係療法は過食を引き起こす感情や人間関係の問題に取り組みます。栄養指導も重要で、必要に応じて衝動抑制やうつ症状に対する薬物療法が加えられることがあります。
長期的な影響
治療せずに放置すると、うつや不安の悪化、肥満、心血管疾患、甲状腺障害、糖尿病などの合併症リスクが高まります。これらはすべて、過食症の治療と併せて予防・管理が可能です。
支援を受ける方法
自分や身近な人が過食症の疑いがある場合は、まずかかりつけ医や信頼できる心理療法士に相談しましょう。保険適用外や経済的に治療が難しい場合でも、自治体やNPOが提供する無料のサポートグループが利用できることがあります。
