神経性食欲不振(摂食障害)の治療法
神経性食欲不振の治療は、栄養リハビリテーション、医学的管理、心理療法の3本柱で構成されます。重症例では入院治療が必要です。
治療の基本
1. 栄養リハビリテーション
米国精神医学会(APA)によれば、低体重の患者全員に栄養リハビリテーションプログラムを提供すべきとされています。入院患者は週に約0.9〜1.4kg(2〜3ポンド)、外来患者は週に0.2〜0.45kg(0.5〜1ポンド)の体重増加が目標です。
再給餌症候群:重度の患者は、再給餌開始後2〜3週間で電解質バランスが崩れ、心血管不全、筋肉分解、痙攣、意識障害などのリスクがあります。特にリン、カリウム、チアミン、ビタミンB12の低下に注意が必要です。
2. 医学的治療
薬物療法は限定的な効果しか示していませんが、以下の薬剤が一部の患者で有効とされています。
- フルオキセチン(抗うつ薬)
- オランザピン(抗精神病薬)
- アルンドロネート(骨密度改善薬)
- ビタミンD、ビタミンB12(欠乏補充)
3. 心理療法
家族療法では、家族が専門家の指導のもとで患者に食事を提供し、家庭内でのリハビリを支援します。
認知行動療法(CBT)は、思考・感情と行動の関係に焦点を当て、摂食障害につながる認知パターンを認識し、改善するスキルを身につけさせます。
