カニバリズムで感染し得る疾患とは?

概要

人肉を食べる行為(カニバリズム)は現代社会では極めて稀ですが、過去に人肉を摂取したことが原因で死亡した例が報告されています。主な致死因子は、プリオンと呼ばれる異常タンパク質が蓄積することで発症する神経変性疾患です。

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)

最も頻繁に報告されるのはクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)です。これは稀なプリオン病で、脳内に異常プリオンが蓄積し、記憶障害、認知症、協調運動障害、筋力低下などの症状が急速に進行します。感染経路の一つとして、感染した人肉の摂取が挙げられます。

クール病

パプアニューギニアのフォレ族でかつて流行したクール病も、同様にプリオンが原因の致死性脳疾患です。クール病は、儀式的に死者の脳組織を食べる習慣が広がった結果、広範囲に感染が拡大しました。

牛海綿状脳症(BSE)・変異型CJD

牛海綿状脳症(BSE、通称「狂牛病」)は牛のプリオン病ですが、変異型CJD(vCJD)として人に感染することがあります。人肉を通じて感染した例は極めて稀ですが、プリオンの耐性の高さから危険性が指摘されています。

以上のように、カニバリズムは極めて危険であり、プリオン疾患を介した致命的な脳障害を引き起こすリスクがあります。

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