摂食障害(過食症)の治療と対策
事実
過食症(Binge Eating Disorder)は、過食衝動を抑えられず、満腹感があっても食べ続けてしまう障害です。過食は肥満を招き、心臓病や糖尿病、さまざまながん(大腸がん、子宮体がん、胆嚢がん、腎臓がん、前立腺がん、閉経後乳がん)リスクが高まります。根本的な原因を把握し、早期に治療することが重要です。
症状
- 食べる量や速度をコントロールできない
- 大量の食事を短時間で摂取する
- 食べ物を隠したり、ひとりで過食したりする
- 満腹でも食べ続ける
- 他人の前では普通に食べ、ひとりになると過食する
- 一日中食べ続ける
- 恥ずかしさや罪悪感、満足感の欠如、緊張感の緩和のために食べる
原因
過食症の原因は多岐にわたります。主な要因は以下の通りです。
- 視床下部の機能不全による満腹感の信号異常
- 食欲に関与する遺伝子変異やセロトニンの不均衡
- うつ病、低い自己評価、身体への不満、孤独感などの心理的要因
- 子どもに食べ物で報酬や慰めを与える育ち方
治療法
過食の根本原因を解消することが治療の鍵です。心理的な過食が多い場合は、心理士やセラピストの支援が有効です。主な治療法は次のとおりです。
- 認知行動療法(CBT)
- 弁証法的行動療法(DBT)
- 対人関係療法(IPT)
- グループセラピーやサポートグループでの情報共有と共感
薬物療法
薬物療法は過食エピソードの頻度を減らし、体重減少や体組成の改善に役立ちます。主に使用される薬は以下です。
- 抗うつ薬(SSRIなど)
- 食欲抑制薬
- てんかん薬のトピラマ(副作用としてめまいや倦怠感があるため、医師と相談が必要)
治療方針は医師と相談し、個々の状態に合わせた最適な方法を選びましょう。
