甲状腺機能低下症による目の腫れ(甲状腺眼症)の治療法

顔や目の腫れは、甲状腺機能低下症の症状のひとつです。甲状腺が十分なホルモンを産生できないと体のバランスが崩れ、目が腫れたり眼窩から突出したりします。これを「甲状腺眼症(グレーブス病)」と呼び、眼筋や眼窩脂肪の腫脹が起こります。症状の重症度に応じて治療法が異なります。

軽症の場合

  • 人工涙液(点眼薬)で目を潤し、症状を和らげます。圧迫ドレッシングで眼圧を下げ、就寝時にまぶたをテープで閉じる方法もあります。

感染や潰瘍が起きた場合

  • 角膜に感染や潰瘍が生じることがあります。眼科医に相談し、抗生物質で治療することで穿孔や視力低下を防ぎます。

複視(二重視)

  • 甲状腺眼症の副作用として複視が起こることがあります。眼鏡にプリズムレンズを装着して視覚補正を行うか、眼筋の位置を調整する手術が必要になる場合があります。

視神経圧迫

  • 重度の腫脹で視神経が圧迫されると、視力が急速に低下します。ステロイド投与、放射線治療、または眼窩減圧手術が選択肢です。ステロイドは高用量が必要で副作用があります。放射線は眼の後方組織の炎症を抑え、手術は眼窩内の余裕を作り、突出した眼球を元の位置に戻します。

症状が進行した場合は、早期に専門医の診断と適切な治療を受けることが視力保護につながります。

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