高齢者における緑内障治療のポイント
重要性
緑内障は世界で最も多い永続的な視力喪失・失明の原因です。全世界で約600万人が罹患しており、米国だけでも300万人以上がこの疾患を抱えています。
年齢と眼圧の関係
眼圧(眼内圧、IOP)は眼内の房水の産生と排出のバランスで決まります。排出が阻害されると房水がたまり眼圧が上昇します。40歳以上では眼圧が高くなる傾向があり、年齢とともに上昇します。
治療の目的
高齢者の緑内障治療の根本的な目的は、眼圧を正常範囲に下げ、視神経へのダメージを防ぐことです。房水の量を減らすか、排出を促進することで眼圧を低下させます。
点眼薬
眼圧を下げるために、房水の産生を抑える薬や排出を促進する薬が処方されます。代表的な点眼薬にはベータ遮断薬、プロスタグランジン誘導体、縮瞳薬、アルファ作動薬、エピネフリン製剤などがあります。患者の眼の状態に応じて最適な薬が選択されます。
経口薬
必要に応じて経口薬も使用されます。主に炭酸脱水酵素阻害薬(例:ジアモックス、ネプタゼン、ダラニド)で、房水の産生を抑制し眼圧を低下させます。
レーザー治療
レーザー技術の進歩により、緑内障の治療法が拡充しました。レーザーで排水路(トラベクル)に小さな穴を作ったり、遮断細胞を除去したりします。重症例では房水産生細胞を破壊することもあります。最も一般的なのはレーザー線状体形成術(トラベクュロプラスティ)です。
