アカントアメーバ診断と治療ガイド
アカントアメーバは環境中に広く存在する原虫で、通常は人に問題を起こしませんが、稀に感染症を引き起こすことがあります。主な感染症は角膜炎で、他に肉芽腫性脳炎や全身性(播種性)感染があります。
アカントアメーバ角膜炎(Acanthamoeba Keratitis)
アカントアメーバ角膜炎は、コンタクトレンズ装用者に多く見られる目の感染症です。レンズの不適切な管理が原因とされますが、正しく管理していても発症することがあります。症状は目の痛み、充血、視力低下、光過敏、異物感、過剰な涙などです。早期に眼科医を受診し、処方薬で治療することが重要です。
肉芽腫性アメーバ性脳炎(Granulomatous Amebic Encephalitis, GAE)
GAE は、アカントアメーバが脳や脊髄に侵入して起こす極めて重篤な感染症です。免疫機能が低下した患者に多く見られ、致死率が高いのが特徴です。
全身性(播種性)感染
播種性感染は、傷口や鼻腔からアカントアメーバが体内に侵入し、血流を通じて全身に広がる状態です。全身に影響を及ぼすため、治療が難しく、致死的になることが多いです。
アカントアメーバの検査方法
感染原因を特定するために、医師は角膜組織やコンタクトレンズなどのサンプルを採取し、培養培地上で増殖させます。培養でアカントアメーバが確認できれば、感染源が明らかになります。
予後
角膜炎の予後は概ね良好です。治療は困難なこともありますが、他部位への転移は報告されておらず、局所抗菌薬や抗アメーバ薬で改善が期待できます。一方、GAE や播種性感染は致死率が高く、全身的な抗真菌薬や抗アメーバ薬が一部で有効とされています。
