重症ドライアイ症候群とは
ドライアイ症候群(角結膜炎乾燥症)は、涙腺から十分な涙が分泌されず、眼球表面が乾燥してしまう状態です。涙は油・水・粘液の層で眼を覆っていますが、分泌が不足したり蒸発が早くなると症状が悪化します。両眼に同時に起こり、健康な人でも重症化することがあります。
症状
目の痛み、灼熱感、かすみ、かゆみ、視界のぼやけなどが現れ、読書など短時間の作業でも目が疲れやすくなります。角膜が乾燥すると視力が低下し、日常生活に支障をきたします。
原因
加齢に伴う涙液分泌量の低下が主な原因です。喫煙や受動喫煙、強い日差し、乾燥した風、エアコンや暖房による乾燥した室内環境も影響します。風邪薬・抗アレルギー薬・一部の処方薬が粘膜を乾燥させることがあります。目の外傷や熱・化学火傷、リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患が涙腺を障害することもあります。
予防
重症ドライアイは完全に予防できませんが、症状の悪化は抑えられます。喫煙・受動喫煙を避け、直射日光や強風からはサングラスで目を守りましょう。加湿器で室内の湿度を保ち、ドライヤーで髪を乾かす際は顔を遠ざけます。スキー、ホッケー、木工など目に危険がある作業は保護メガネを必ず着用してください。
診断
症状が疑われる場合は眼科を受診してください。診断は症状と以下の検査で行います。
- シミッテ試験:5分間まぶた下に吸水紙を置き、吸収された涙量を測定。
- 特殊点眼薬で涙の蒸発時間や角膜の乾燥部位を評価。
- スリットランプ検査で眼球と涙膜を詳細に観察。
治療
軽症の場合は人工涙液で涙を補い、潤滑軟膏で目の擦れ感を和らげます。シリコン製の小さなプラグを涙道に装着し、涙の排出を防ぐ方法や、熱線で涙道を閉鎖する方法もあります。鍼灸は涙量を増やすわけではありませんが、症状緩和に役立つことがあります。意識的にまばたきを増やし、涙を均等に広げることも重要です。
