読書用眼鏡の歴史

読書用眼鏡は、印刷物やコンピュータ画面など小さな文字を見る際に欠かせないアイテムです。現在ではドラッグストアで2ドル程度で手に入りますが、こうした普及は長い試行錯誤の結果です。

必要性

実は読書用眼鏡の歴史はそれほど長くありません。古代では文字を読む文化自体が限られていたため、眼鏡の必要性すら考えられていませんでした。

僧侶たち

約西暦1000年頃、長時間にわたって写本を読む僧侶が、最初の読書用眼鏡の原型を作ったとされています。彼らは透明な研磨石英を半分に割り、拡大効果を利用しました。暗く狭い写字室での作業により、年齢とともに視力が低下した僧侶たちは、この簡易的な拡大鏡を使って読み書きを続けました。

初期の発展

僧侶が石英を試すうちに、サイズの小さい石の方がより強い拡大効果をもたらすことが分かりました。また、石を正確に半分に割る必要はなく、形を変えるだけで拡大効果が得られることも判明しました。

拡大鏡

1200年代になると、イタリアのガラス職人が読書用眼鏡を改良しました。2枚の小さな丸型レンズをヒンジでつなぎ、木製や金属、銅線のフレームに装着しました。当時はレンズを手で顔に持ち上げる必要がありましたが、1600年代にはリボンで耳の後ろに固定する方法が登場しました。

フレーム

1700年代には、テンプル(耳掛け部)に調整可能な伸縮部を持つ基本的なフレームが登場しました。1800年代になると「ピンスネーズ(鼻ピンチ)」と呼ばれる、鼻に乗せるだけの小型フレームが流行しました。20世紀中頃までに多様なデザイン・カラーが大量生産され、読書用眼鏡は手頃な価格で広く入手できるようになりました。

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