アカントアメーバの治療法

アカントアメーバとは

アカントアメーバは水、土壌、空気中に広く存在する顕微鏡レベルのアメーバです。ほぼすべての人が一度は接触する可能性がありますが、症状を起こすことは稀です。稀に眼、皮膚、脳・脊髄に重篤な感染を引き起こすことがあります。

治療の基本

アカントアメーバ感染は医師の処方薬による治療が必要で、早期に介入することが成功の鍵です。特に治療可能な2つの感染形態(眼と皮膚)では、早期診断が重要です。

治療手順

  1. 眼(アカントアメーバ角膜炎)

    目に痛みや赤み、視力低下、光過敏、異物感などの症状がある場合は、すぐに眼科医を受診してください。早期診断が失明予防につながります。

    眼科医はクロルヘキシジンやポリヘキサメチレンビグアニドなどのバイオサイドと、抗生物質を組み合わせた点眼薬を処方します。通常、2〜3種類の薬剤を併用し、治療期間は6か月から1年程度です。

  2. 皮膚感染

    赤みを帯びた結節、潰瘍、膿瘍などが見られたら、かかりつけ医を受診してください。免疫力が低下している人に多く、症状が個人差が大きく、初期診断が難しいことがあります。

    治療はアムホテリシンBとボリコナゾールを組み合わせた全身抗真菌薬が一般的です。免疫状態に応じて治療期間や投与量が調整されます。

  3. 脳・脊髄感染(アカントアメーバ性脳炎)

    協調運動障害、発熱、片側の筋力低下や麻痺、光過敏、複視、意識障害などの症状が現れたら、直ちに医師に連絡してください。免疫抑制状態の患者で致死率が高く、生存率は2〜3%程度です。

    治療は強力な抗真菌薬やスルホン系抗生物質を組み合わせて行いますが、予後は厳しいため、早期の診断と集中治療が不可欠です。

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