飛行は眼内圧に影響を与えるのか?

重要性

眼内圧(IOP)が上昇すると、眼圧亢進と呼ばれ、視力低下につながる重大な眼疾患のリスクが高まります。特に視神経へのダメージが懸念されます。

眼内圧の概要

正常な眼圧は、眼内の液体(房水)の生成と排出が均衡している状態です。過剰な液体がたまるか、排出路が詰まると眼圧が上昇します(例えるなら水で膨らむ風船のようです)。

高高度での眼内圧に関する研究

2007年に「Investigative Ophthalmology & Visual Science」に掲載された研究では、標高が上がると眼圧は変化することが確認されました。変化は統計的に有意でしたが、臨床的にはほとんど影響がないと結論付けられました。数日以内に眼圧は元の値に戻ります。

眼内圧の安定化

同研究は、標高が変わるたびに眼圧が揺れ動くものの、数日後には正常範囲に回復すること、長期間の高高度滞在ではむしろ眼圧がやや低下する可能性があることを示しています。

注意点

これらの研究は、眼疾患の既往がない健康な被験者を対象としています。緑内障など眼圧亢進を伴う疾患を持つ方は、飛行前に眼科医に相談してください。

硝子体手術後の患者への警告

硝子体手術で眼内に注入された空気やガスは、自然に置き換わるまで数か月かかります。その間の飛行は圧力変化により危険とされ、必ず眼科医の許可を得てから搭乗してください。

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