湿性黄斑変性症治療におけるアバスチン(ベバシズマブ)の可能性

アメリカ黄斑変性症財団によると、湿性黄斑変性症を患う1,000万人以上の米国人にとって、アバスチン(ベバシズマブ)による治療は新たな希望となっています。がん治療薬として知られるアバスチンは、眼球後部の異常血管の成長を抑制します。2005年3月、マイアミ大学バスコム・パーマー眼科研究所のロゼンフェルド医師は、湿性黄斑変性症への使用において、リスクとベネフィットを比較するさらなる研究が必要だと指摘しています。

アバスチンの作用機序

アバスチンは、網膜内の血管新生を抑えることを主な目的としています。湿性黄斑変性症では、漏れやすい血管が視力低下や視野のぼやけを引き起こします。静脈内注射(IV)で投与することで、これらの血管の増殖を抑制します。現在、アバスチンは黄斑変性症の治療に対してFDAの承認は得ておらず、がん治療薬としてのオフラベル使用です。

使用時期と期待できる効果

症状発症から6〜12か月以内に投与を開始すると、病状の進行を遅らせる可能性があります。アバスチンは根治薬ではなく、血管増殖を抑える治療薬です。ベバシズマブは、Cerner Multum社が製造する商品名です。投与後1週間以内に視力の改善が報告されており、ロゼンフェルド医師は治療後の網膜細胞の回復も確認しています。

注意点と副作用

手術後は少なくとも4週間、切開部が完全に治癒するまでアバスチンの投与は控えるべきめです。出血や感染リスクが高まり、術後の回復が遅れる可能性があります。FDAは妊娠カテゴリーCに分類しており、授乳中の使用安全性は不明です。まれに神経系障害(めまい、失神感)や心筋梗塞・脳卒中のリスクが報告されています。

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