黄斑変性(加齢黄斑変性)とルテインの治療
症状
乾性黄斑変性は最も一般的な形態で、黄斑の下に血管からの漏れがなく、血液が不足する状態です。進行すると湿性黄斑変性になることがありますが、症状はほぼ同様です。主な症状は、中心視野のぼやけ、読書や暗所での適応困難、顔認識の難しさ、色の鮮やかさの低下、さらにはチャールズ・ボネット症候群と呼ばれる幻覚です。
乾性黄斑変性の治療法
現時点で黄斑変性の進行を止めたり、既に失われた視力を回復させる確実な治療法はありません。しかし、抗酸化剤と亜鉛の定期的な摂取により、病気の進行速度を遅らせる可能性があります。
米国国立眼研究所が支援した「加齢性眼疾患研究(AREDS)」では、約3,600名を対象にビタミンC(500 mg)、ビタミンE(400 IU)、亜鉛(80 mg)、ベータカロテン(15 mg)、銅(2 mg)を1日1回摂取させた結果、視力低下リスクが最大25%減少したと報告されています。
これらのサプリメントは健康食品店やスーパーマーケットで購入可能ですが、高用量のビタミン・ミネラルは副作用のリスクがあるため、使用前に必ず医師に相談してください。
ルテインの効果
ルテインは緑葉野菜に多く含まれるカロテノイド系抗酸化剤で、サプリメントとしても利用できます。『米国医学会ジャーナル(JAMA)』の研究では、1日6〜30 mgのルテイン摂取で黄斑変性のリスクを最大43%低減できると報告されています。一方、同研究ではビタミンA・Cはほとんど効果がなく、ビタミンEはむしろ有害とされ、先行のAREDS研究と結果が食い違っています。そのため、ルテインや他の抗酸化サプリメントを開始する際は必ず専門医の指導を受けましょう。
ルテインと同様にゼアキサンチンを豊富に含む食品としては、ほうれん草、ケール、コラードグリーンなどがあります。詳細な食品リストは米国黄斑変性協会(AMD)の公式サイトをご参照ください。
