まぶたが赤くなる原因と対処法
まぶた(眼瞼)が赤くなる原因は多く、感染や非感染性の炎症が考えられます。赤みがあるときは、刺激感や痛みを伴うことが一般的です。代表的な原因として、睑炎(Blepharitis)、マイボーム腺炎(Meibomitis)、麦粒腫(Hordeolum)、前房皮膚炎(Cellulitis)があります。以下にそれぞれの特徴と対処法をまとめました。
睑炎(Blepharitis)
米国眼科医協会によると、睑炎はまぶたが炎症を起こし、赤くなり刺激を感じ、まつげにフケ状の分泌物がたまります。感染性ではなく、皮膚常在菌の増殖が主因です。治療法としては、ベビーシャンプーや市販のまぶた洗浄パッドでの洗浄、処方箋が必要な抗菌点眼薬・軟膏・経口抗生物質があります。
マイボーム腺炎(Meibomitis)
眼科医が説明するところによると、マイボーム腺炎はまぶたの油腺が障害され、涙の油層が減少し乾燥眼を引き起こします。油腺が詰まると腫れや刺激感が生じます。原因は環境要因、ホルモン変化、薬剤、または睑炎です。対策は、温湿布や魚油・亜麻仁油のサプリ、処方の経口抗生物質などがあります。
麦粒腫(Hordeolum)
麦粒腫は、まぶたの油腺が感染した状態で、まつげの根元に白い膿頭ができる「膿疱」として現れます。強い痛みを伴い、まぶたの衛生不良や睑炎・マイボーム腺炎が背景にあることが多いですが、衛生状態が良くても発症することがあります。治療は温湿布と指圧でのマッサージが基本で、必要に応じて眼科医が切開・排膿します。抗菌軟膏や経口抗生物質が処方され、放置すると皮膚炎(Cellulitis)へ進行する恐れがあります。
前房皮膚炎(Cellulitis)
皮膚炎は細菌感染による重篤な皮膚炎で、まぶたに起こる場合は「前房皮膚炎」と呼ばれます。初期は赤みだけですが、すぐに黒眼(血腫様)の外観に変化し、皮膚の裂傷から細菌が侵入します。未治療の麦粒腫が典型的な原因です。放置すると眼窩内皮膚炎(Orbital cellulitis)へ進行し、失明の危険があります。治療は強力な経口抗生物質と必要に応じて抗菌軟膏です。
まとめ
まぶたの赤みは様々な原因で起こりますが、多くは軽度の不快感にとどまります。しかし、症状が長引く、痛みが強い、腫れが広がるなどの場合は、速やかに眼科医の診察を受け、正確な診断と適切な治療を受けることが重要です。
