緑内障血腫症候群
概要
緑内障血腫症候群は、眼球外傷や手術、特定の眼疾患に伴って前房内に出血(血腫)が起こり、眼圧が急上昇して緑内障を引き起こす状態です。放置すると視神経が不可逆的に損傷し、失明に至る恐れがあります。早期の診断と治療が不可欠です。
血腫(ヘマ)
ヘマとは、虹彩と角膜の間にある前房に血液が混入することを指します。前房は透明な液体(房水)で満たされていますが、血液が入ると眼圧が上昇し、緑内障の発症につながります。
緑内障
緑内障は眼圧上昇により視神経路が損傷する疾患です。視神経細胞は再生できないため、一度失われた視野は回復しません。血腫が原因で急激に眼圧が上がると、急性緑内障が起こります。
原因
- 外傷:飛来物や転倒、事故、格闘などで眼球が衝撃を受けた場合。
- 手術:角膜インプラントや他の眼科手術後に出血が起こること。
- 眼腫瘍:稀な眼内腫瘍が血管を侵食し出血を引き起こす。
症状
- 眼内に血が見える(赤いまたは茶色の斑点)。
- 視力低下やぼやけた視界。
- 激しい眼痛や圧迫感。血腫による眼圧上昇が痛みを伴うことがあります。
治療
眼圧が高い場合は、まず眼圧降下薬(点眼薬)でコントロールします。薬物で効果が不十分な場合は、前房穿刺や手術で血液や房水を排出し、眼圧を下げます。早期治療が視神経の永久的な損傷を防ぎます。
