白内障手術の概要と流れ

白内障は、水晶体や虹彩・瞳孔が濁ることで起こります。水晶体は光を眼球の奥へ集め、視力調整に重要な役割を果たします。水晶体は水とタンパク質で構成され、タンパク質が凝集して濁りが生じます。この濁りが拡大すると視力が低下します。白内障手術は、視力回復を望む方に有効な選択肢です。

患者の状態に応じて、濁った水晶体を除去し透明な人工レンズ(眼内レンズ)を装着する方法や、レンズの装着なしで濁りだけを除去する方法があります。どちらの手術も通常1時間以内で完了します。

手術前の準備

  • 点眼薬で瞳孔を拡大し、麻酔薬で眼球を局所的に麻酔します。手術中のリラックスのために鎮静剤を投与しますが、全身麻酔は一般的に行いません。

フェイコエマルシフィケーション(超音波乳化)

  • 約3mmの小さな切開を行い、超音波プローブを挿入します。超音波により白内障が微細に破砕され、吸引で破片を除去します。水晶体の後部薄膜は残ります。

エクストラカプセル白内障摘出術

  • 超音波で除去できない場合に選択されます。角膜と強膜の境目に約10mmの切開を行い、水晶体の核を一塊で吸引し除去します。残った薄膜内に人工レンズを挿入します。多くのレンズは柔軟で、装着感はほとんどありません。

術後の経過

  • 切開は小さく、必要に応じて数本の縫合が行われます。視力は数日後から徐々に回復します。手術翌日、1週間後、1か月後に術後経過観察を行い、感染防止のため抗菌点眼薬が処方されます。

回復のポイント

  • 通常、手術後8週間程度で回復します。術後数日で痛みや違和感は軽減しますが、かゆみや軽い不快感は正常です。目をこすったり強く押さえたりしないよう注意し、まぶたは優しく洗浄して分泌物を除去します。

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