眼圧上昇(眼高血圧)の症状とリスク
眼高血圧とは
眼圧が21 mmHgを超える状態を眼高血圧と呼び、眼科医が眼底検査で測定します。初期段階では自覚症状や視力低下はありませんが、放置すると緑内障へ進行し、視力を脅かす重大な疾患になります。
眼の損傷
治療せずに放置すると、眼圧上昇により視神経への血流が低下し、視神経が損傷します。早期緑内障に進行すると、視神経だけでなく眼内の血管や動脈も障害を受けることがあります。
周辺視野の喪失
眼高血圧が緑内障へ進行すると、徐々に周辺視野が狭くなります。初期では視野の端が欠け始め、進行すると中期・後期で視野全体が失われることがあります。
リスク因子
- アフリカ系アメリカ人は緑内障の発症リスクが高く、定期的な眼圧測定が推奨されます。
- 糖尿病などの基礎疾患を持つ人もリスクが上昇します。
- 高齢者は眼高血圧の発症率が高く、視力変化は加齢相応と考えず、医師に相談すべきです。
研究
米国国立眼研究所(NEI)は1994年に眼高血圧治療の臨床試験を開始し、実験的な点眼薬が緑内障発症リスクを低減することを示しました。高リスク群ではプラセボに比べ有意にリスクが減少しました。
治療上の考慮点
眼高血圧の点眼薬は高価で、メディケアや民間保険で全額カバーされないことがあります。また、点眼薬だけで緑内障への進行を完全に防げるわけではなく、病状の遅延が主な効果です。点眼が困難な患者には別の治療法が適さない場合があります。
