クリスタレンス(Crystalens)手術の流れと注意点

クリスタレンスは、加齢や白内障で硬くなったり濁った自然の水晶体の代わりに植え込む人工レンズです。自然の水晶体と同様に、眼球の筋肉で焦点調整が可能です。

手術の流れ

1. 手術前に目に麻酔用の点眼薬を投与します。
2. 角膜の端に微小切開を入れ、自然水晶体を洗浄液で除去します。
3. クリスタレンスを眼内に植え込みます。手術は約20分で完了し、痛みはほとんどありません。
4. 手術は片眼ずつ行い、2週間後にもう片方の眼で同様に行います。

回復と日常生活への復帰

手術後はすぐに軽い活動が可能です。翌日には術後経過を確認するための診察があります。通常、3日以内に仕事や運転に復帰できます。視力は即時に改善しますが、眼の乾燥や光過敏があるかもしれません。以下に注意してください。

  • 目を過度に酷使しない。
  • 重いものを持ち上げるなど眼圧が上がる動作は避ける。
  • メイクや公共プールの利用は数週間控える。
  • UVカットのサングラスを常時着用する(クリスタレンスは紫外線を部分的にしか遮断しません)。

リスクと合併症

白内障手術は一般的で安全性は高いですが、稀に以下のような合併症が起こります。

  • 出血、網膜剥離、感染症
  • 視力低下、失明、部分的な視野欠損
  • レンズの脱臼や位置ずれによる再手術の必要性
  • 一時的な視覚異常(光のにじみやハロー)

糖尿病や高血圧、慢性疾患をお持ちの方は合併症リスクが高くなります。ロチェスター大学医療センターの報告では、手術を受けた患者の98%が合併症なく経過しています。

まとめ

クリスタレンスは遠近両用の人工水晶体として、手術後すぐに視力が向上し、老眼鏡の使用を減らすことが期待できます。手術の流れや回復期間、リスクを正しく理解し、眼科医と十分に相談した上で受けることが重要です。

目と視力障害 - 関連記事