虚血性視神経障害の治療法は?

虚血性視神経障害(ischemic optic neuropathy)は、視神経への血流が不足することで起こる障害です。数日間にわたる視力低下と視神経乳頭の腫脹を特徴とし、視力は通常永久的に失われますが、早期に適切な治療を行えば一部回復する可能性があります。

医療的治療

  • ステロイドは巨細胞性動脈炎などの基礎疾患の治療に有用ですが、視力低下そのものの回復にはほとんど効果が期待できません。高血圧や糖尿病といった併存症も医学的に管理する必要があります。

  • 一般的なプレドニゾン投与例は、患者により1日あたり40〜60mgです。初回は60mgから開始し、2週間ごとに10mgずつ減量して40mgにします。40mgは2〜4週間維持し、さらに1〜2週間ごとに5mgずつ減らし20mgまで下げます。その後は1〜2週間ごとに2.5mgずつ減らし、10mgに到達したら月に1mgずつ減量して最終的に中止します。

  • 治療経過は、毎月のC反応性タンパク(CRP)と赤血球沈降速度(ESR)でモニタリングします。これらの数値が上昇した場合は減量スケジュールを遅らせ、必要に応じて一時的に増量します。

  • 大量ステロイド投与は現在議論の的です。一部の報告では、数日間1日1gの静脈内投与を行い、その後標準用量に移行する方法が提案されていますが、エビデンスは不十分です。大容量静脈ステロイドが長期ステロイド使用の必要性を減らすかどうかは、現在進行中の研究で検証されています。

外科的治療

  • 前部虚血性視神経障害に対する従来の外科的アプローチは、視神経の減圧(フェネストレーション)ですが、支持者は少なくなっています。原因が動脈炎である疑いがある場合は、側頭動脈生検が診断手段として有用です。

診療相談

  • 巨細胞性動脈炎が疑われる場合は、リウマチ専門医への相談が必須です。動脈炎は全身に影響を及ぼすため、必要に応じて他の専門医(眼科、内科など)とも連携します。

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