神経膠腫の原因とは?
神経膠腫は、脳や中枢神経系(脊髄・視神経)に発生する腫瘍で、成人の脳腫瘍の中で最も一般的です。
診断と概要
脳や神経系を構成する神経細胞は、グリア細胞と呼ばれる保護細胞に囲まれています。グリア細胞が過剰に増殖し、がん化すると腫瘍が形成されます。この腫瘍が神経膠腫です。脳にできた腫瘍は原発性腫瘍と呼ばれ、他の部位から転移したものは二次性腫瘍です。神経膠腫は原発性腫瘍に分類されます。
遺伝的要因
神経膠腫のリスクは遺伝的要因と強く関連しています。男性の方が女性よりリスクが高く、白人はアフリカ系アメリカ人に比べて罹患しやすいとされています。また、家族歴がある人は一生のどこかで発症する可能性が高まります。具体的な遺伝子変異は研究が進んでいますが、なぜ特定の集団に多く見られるのかはまだ解明されていません。
環境要因
放射線に長時間さらされる職業(エネルギー産業や医療従事者)や、ホルムアルデヒドを扱う防腐剤作業者はリスクが高いと報告されています。プラスチックや繊維産業で使用されるビニルクロライドやアクリロニトリルといった化学物質も、神経膠腫の発症率を上げる可能性があります。
仮説・議論
携帯電話の使用が脳腫瘍のリスクを高めるかどうかは、現在も研究が続いています。頭部外傷と神経膠腫の関連性についても明確な結論は出ていませんが、研究者は因果関係の有無を調査しています。
主な症状
神経膠腫は早期に発見すれば予後が改善します。腫瘍が成長すると脳への血流が減少し、脳が腫れ圧迫されて神経細胞が死滅します。主な症状としては、頭痛、視力低下、吐き気・嘔吐、けいれんなどがあります。
