近視の理解:程度、進行と予防策
近視とは
近視(近視眼)は、近くの物ははっきり見えるが、遠くの物がぼやける屈折異常です。遺伝的要因が強く、親や祖父母に近視があるとリスクが高まります。
世界的に近視の罹患率は急速に上昇しており、視覚障害の中でも最も一般的なものの一つです。ほとんどの人は眼鏡、コンタクトレンズ、あるいはLASIKなどの屈折矯正手術で視力を回復します。
近視の程度
近視は軽度から法的盲目まで幅広いスペクトラムを持ちます。以下のように分類されます。
- 軽度近視(低近視):-3.00 ディオプトリ未満。主に運転など特定の作業時に眼鏡が必要なことが多いです。
- 中等度近視:-3.00〜-6.00 ディオプトリ。
- 高度近視(重度近視):-6.00 ディオプトリ以上。
中等度・高度近視は、ほぼ一日中眼鏡やコンタクトレンズが必要です。
進行抑制の重要性
近視の進行は年齢とともに変化します。手術は現在の屈折状態を矯正できますが、非外科的な方法でさらなる進行を抑えることも可能です。
子ども・ティーンエイジャーの対策
若年層での介入が最も効果的です。眼科医と相談すべき主な方法は次の通りです。
- スクリーンタイムの制限と屋外活動の増加:屋外光は近視進行を遅らせることが多数の研究で示されています。デジタル機器の使用時間を減らす、ブルーライトカットディスプレイを利用するなどが推奨されます。
- 低用量アトロピン点眼:0.01% のアトロピンを毎日点眼することで、子どもの近視進行を約80%抑制できると報告されています。
- オルソケラトロジー(オルソ‑K):夜間に硬性コンタクトレンズを装着し、角膜形状を微調整して軸長の伸びを抑えます。衛生管理が重要です。
- 周辺デフォーカス型コンタクトレンズ:6〜12歳向けに設計され、中心視ははっきりさせつつ周辺を意図的にぼかすことで、近視の伸長を抑える仕組みです。
早期に診断された子どもは、20代前半で近視の伸長が安定することが多いです。
成人の対策
成人では、屈折矯正手術が最も決定的な選択肢です。
- LASIK:角膜フラップを作り、エキシマーレーザーで角膜形状を変えて焦点を合わせます。
- 光屈折性角膜切除術(PRK):上皮層を除去してからレーザーで角膜を再成形する方法で、フラップを作らない点がLASIKと異なります。
- 高度近視の場合:LASIKやPRKが適応外となることがあります。その際は屈折性水晶体置換術(RLE)やフェイキックIOL(眼内レンズ)埋込が選択肢となります。
法的盲目と障害者権利
法的盲目は、最良の矯正状態でも視力が20/200以下(約0.1)になる状態で、主に高度近視に該当します。
近視自体は障害とみなされることは少ないですが、網膜剥離などの合併症で視力が著しく低下した場合は、障害者手当や社会保障(SSD)を受給できる可能性があります。
米国の障害者法(ADA)では、雇用者は視覚補助具や適応技術など合理的配慮を提供する義務があります。
統計とまとめ
米国の約41%が近視で、ほとんどは眼鏡またはコンタクトレンズで視力が補正されています。子どもにはスクリーンタイムの管理や低用量アトロピン、特殊レンズといった予防策が有効です。成人は眼鏡・コンタクト・手術のいずれかで視力を確保します。
法的盲目になるケースは稀ですが、ADAは職場や公共施設での合理的配慮を義務付けており、該当者は社会保障からの財政支援を受けられます。
