前庭炎(外陰部炎症)とは何か

前庭炎は、女性の外陰部の前庭部に炎症と慢性的な痛みを引き起こす状態です。外陰部前庭炎症候群(Vulvar Vestibulitis Syndrome)では、膣口付近の前庭が炎症を起こし、痛みが生じます。性交やタンポンの使用、タイトな服装、乗馬など外部からの刺激で症状が悪化しやすいとされています。

症状

  • 前庭部に灼熱感・締め付け感・乾燥感がある。
  • 性交、タンポン挿入、乗馬、タイトな衣服などで刺激されやすい。

重症度

  • 個人差が大きく、軽度で性交時のみ痛む場合から、座ることや歩くことすら困難になる重度まで様々です。
  • 症状の悪化(フレア)と緩和(寛解)が交互に起こることが多いです。

診断

  • 医師が問診と視診を行い、膣分泌物の培養で細菌・酵母感染を除外します。
  • 必要に応じて皮膚組織の生検や、圧痛テストで痛みの程度を評価します。

治療

  • 炎症と神経刺激を抑えるための経口薬が処方されます。
  • 保湿クリームで組織を潤し、酵母感染が疑われる場合は抗真菌クリームを使用します。
  • 症状が極めて重い場合は、過敏組織の外科的除去が検討されることがあります。

セルフケア

  • ゆったりした綿製下着や、タイトな服装の回避。
  • 香料や刺激の強い石鹸・ローションの使用を控える。
  • 排尿後はビデやスプレーボトルでやさしく洗浄。
  • 食物繊維が豊富な野菜・果物中心の食事で便秘を防ぎ、前庭部への刺激を減らす。
  • 高シュウ酸食品(豆類、ビール、ビーツ、ベリー類、セロリ、チョーク、チョコレート、ナス、特定のブドウ、ピーマン、ピーナッツ、ルタバガ、ほうれん草、かぼちゃ、豆腐)を控えると症状緩和に役立つ可能性があります。

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