セレン過剰摂取による脱毛とその対策
セレンはヨウ素、亜鉛、ニッケル、銅、マンガン、クロムと同様に微量ミネラル(微量元素)として、ヒトや動物の健康に欠かせない栄養素です。成人が1日必要とする量は約50〜70µgで、1mgは1,000µgに相当します。
適切なバランスを保つことは健康維持に重要ですが、摂取が不足すると様々な障害が起こり、逆に過剰になると脱毛や他の症状が現れます。セレンの過剰症の最初の兆候は、頭部だけでなく、腋下や性器、全身の体毛が抜けることです。食事や環境、さらにはセレン化合物(例:セレン硫化物)を含むシャンプーからも摂取されることがあります。
重要性
セレンは甲状腺機能を正常に保ち、活性酸素から体を守り、関節炎の発症リスクを低減します。
不足すると、髪や皮膚の色が変わったり、筋肉痛や筋力低下、爪のベッドが白くなるなどの症状が現れます。
影響
米国ではセレン欠乏は稀です。主に消化器系疾患(クローン病や重度の炎症・感染)やヨウ素欠乏、HIV/AIDS患者の吸収障害が原因となります。
一方、過剰摂取は体に大きな影響を及ぼします。米国国立衛生研究所は成人の上限耐容量を400µgと定めています。
留意点
セレン過剰による症状は、脱毛、皮膚の発疹、吐き気、嘔吐、爪の喪失などです。
特に脱毛は過剰摂取の初期サインです。最近セレンを多く含む食品やサプリメントを取り入れた場合は、1日平均100本程度の自然脱毛と比較し、増加していないか注意してください。
主な供給源
シイタケやマッシュルーム、 大麦、羊肉、仔牛のレバー、卵、オートミール、米、鶏肉、七面鳥などに微量のセレンが含まれます。エビ、マグロ、サーモンなどの魚介類も同様です。これらは1食あたり30〜50µg程度で、通常の食事で過剰になることはほとんどありません。
例外はブラジルナッツです。1粒で70〜90µgのセリンを含むため、1日1粒で必要量を満たしますが、過剰摂取を防ぐために「たまに」食べることが推奨されています。
結論
脱毛の原因を探る際、セレン過剰は見逃しがちな要因です。ブラジルナッツやセレンサプリを最近始めたなら、一時的に中止して様子を見ましょう。過剰セレンが原因であれば、摂取を止めた後に毛髪は徐々に回復します。
しかし脱毛にはストレス、ホルモン変化、遺伝、白癬(かび)感染、薬剤、過度なヘアスタイルなど多くの要因が関与します。特にセレン摂取量に変化がなければ、他の原因を検討する必要があります。
