脱毛症の診断に必要な検査は?
脱毛症の診断に用いられる主な検査
脱毛症の診断は、視診・問診に加えて、必要に応じてさまざまな検査を組み合わせて行います。以下に代表的な検査を紹介します。
1. 引き抜きテスト(Pull Test)
医師が頭皮の複数部位から数本の毛を軽く引っ張ります。3本以上が簡単に抜けた場合、脱毛症の可能性が示唆されます。
2. 頭皮生検
頭皮と毛包の小さな組織を採取し、顕微鏡で観察します。炎症、瘢痕、毛包の異常など、脱毛症のタイプを特定するのに役立ちます。
3. 血液検査
甲状腺機能やホルモンバランス、ビタミン・ミネラルの欠乏、自己免疫疾患など、脱毛の原因となり得る全身疾患を調べます。
4. 皮膚スクレイピング
患部から皮膚のかすを採取し、真菌感染やシラミなどの皮膚疾患の有無を確認します。
5. トリコスコピー(Trichoscopy)
拡大鏡(トリコスコープ)で頭皮と毛包を観察し、毛径や形状、構造の異常を評価します。特定の脱毛症タイプの診断に有用です。
6. 真菌培養
真菌感染が疑われる場合、頭皮や毛髪のサンプルを培養し、原因菌を特定します。
7. 画像診断
稀にCTやMRIなどの画像検査が行われ、頭皮内部の腫瘍や構造異常など、脱毛の原因を評価します。
8. 遺伝子検査
家族性脱毛症が疑われる場合、遺伝子変異を調べることで原因解明に繋げます。
検査の選択は患者さんの症状や初診時の評価に基づきます。検査結果を踏まえて、医師は最適な診断と治療方針を決定します。
