クラスター頭痛の最新治療法
短期間に頻繁に再発し、痛みのない間がある慢性頭痛は「クラスター頭痛」と呼ばれます。激しい痛みは主に頭部の片側に集中し、同側の鼻づまりや涙目を伴うことがあります。薬物療法に加えて、薬が効かない場合は後頭神経刺激や視床下部刺激が有効とされています。
薬物療法
クラスター頭痛に使用される主な薬剤は以下の通りです。
- トリプタン系薬剤:自宅での皮下注射や鼻スプレーで投与でき、作用が速く痛みを迅速に緩和します。
- ジヒドロエルゴタミン:エルゴタ系の薬で、自己注射、吸入、または医療機関での点滴投与が可能です。
- オクトレオチド:脳内ホルモン・ソマトスタチンに類似したタンパク質で、医師の指導のもと自己注射により即時の鎮痛効果が得られます。
後頭神経刺激
薬物療法に十分な反応が得られない患者に対して、後頭神経への電気刺激が行われます。小型のペースメーカーのような装置を頭蓋底近くの皮下に埋め込み、頭痛発作時に自動で電流を流す仕組みです。臨床試験は進行中ですが、初期の結果は頭痛軽減に有望とされています。
視床下部刺激
視床下部(下垂体の上部)に電極を埋め込む方法も、薬剤や後頭神経刺激で効果が得られない慢性クラスター頭痛に有効です。片側性の発作の場合は発作側の視床下部に、両側性の場合は両側に電極を設置します。電極は発作時に起動するのではなく、常に低電流を供給して発作の発生を抑制します。手術は後頭神経刺激よりリスクが高いものの、成功率は高く、多くの患者がこの手術を選択しています。
