簡単な心肺蘇生(CPR)の手順
心拍が止まった際、心肺蘇生(CPR)は心臓を再起動させる重要な救命手段です。米国心臓協会(AHA)によれば、心拍がない状態が続くと 4〜6 分で脳に不可逆的な損傷が生じます。CPR により血液と酸素が脳や重要臓器へ供給され、死亡や永続的な障害を防げる可能性があります。早期に CPR を開始すれば、毎年 10 万〜20 万人の命が救えると推定され、遅れるごとに生存率は 1 分で 10%低下します。
伝統的な心肺蘇生(CPR)
-
反応があるか確認します。無反応の場合はすぐに 911(日本なら 119)に連絡し、救急隊員とスピーカーで会話しながら救助を開始します。
-
気道を確保します。顎を上げ、頭を後方に傾けて気道が開いているか確認します。
-
呼吸を確認します。口元に耳を当てて息の音を聞き、胸や腹部の上下動を観察します。呼吸がない場合は、鼻をつまんで口からゆっくりと 2 回呼吸させ、胸が上がるか確認します。上がらない場合は頭の位置を再調整し、再度試みます。
-
脈拍を確認します。頸動脈(喉の中心から約 1 インチ外側)を指で軽く触れ、脈が感じられなければ CPR を開始します。
-
胸骨の中央、乳頭線上に両手を重ねて置き、腕は伸ばしたまま体重をかけます。肘はロックし、胸を約 1.5〜2 インチ(約 4〜5 cm)沈めるように、速くリズミカルに 15 回圧迫し、その後 2 回人工呼吸を行います。
-
救助者が交代できるまで、または救急隊が到着するまでこのサイクル(30 圧迫+2 人工呼吸)を繰り返します。
胸部圧迫のみの CPR(ハンズオンリー)
-
ステップ 1 と同様に反応があるか確認し、すぐに 911(119)へ通報します。
-
気道を開き、呼吸があるか確認します(ステップ 2 と同様)。
-
脈拍が確認できない場合は、胸部圧迫のみの CPR を開始します。
-
胸の中央に手を置き、1 分間に 100 回のペースで速く、均一に圧迫します。圧迫だけでも脳へ十分な血流が供給されます。
-
救急隊が到着するか、他の救助者が交代できるまで圧迫を続けます。
