等容性心室弛緩(アイソボリック・バルブ)とは?
等容性心室弛緩は、心周期の中で僧帽弁・三尖弁と大動脈弁・肺動脈弁がすべて閉じた状態で、心室内圧が低下するが容積は変わらない期間を指します。
タイミング
収縮と拡張の間:心室が収縮(収縮期)し終わり、拡張(拡張期)が始まる直前に起こります。
弁の状態
僧帽弁・三尖弁:左心室と右心室の血液が心房へ逆流しないように閉じます。
大動脈弁・肺動脈弁:大血管へ逆流しないように同時に閉じています。
圧力変化
心筋が弛緩することで心室内圧が徐々に低下しますが、血液は流入・流出しないため圧力低下が主な変化です。
容積変化
弁が全て閉じているため、心室の容積は一定のままです。
意義
この等容性弛緩期間に負圧が蓄積され、次の「急速充填」フェーズで心室への血液流入が迅速に行われます。負圧があることで心室が効率的に満たされ、全体の心拍出量が最適化されます。
等容性心室弛緩を正しく理解することは、心機能評価や心疾患の診断に不可欠です。
