心臓の二重ポンプ機能とは?
心臓の二重ポンプ機能の概要
心臓は、心房(上部)と心室(下部)の二つのポンプが協調して働くことで、全身に血液を送り出します。この連続的な収縮と弛緩のサイクルを「二重ポンプアクション」と呼びます。
1. 心房収縮(心房シストロール)
洞房結節(SA node)からの電気信号が心房に伝わり、心房が収縮します。心房内の圧力が上昇し、開いた房室弁(三尖弁・僧帽弁)を通って血液が心室へ押し出されます。
2. 心室収縮(心室シストロール)
心房収縮の直後、電気信号が心室に達し心室が収縮します。心室内圧が上昇し、房室弁が閉じて血液の逆流を防ぎます。
3. 半月弁の開放と血液駆出
心室圧が上がると、大動脈弁と肺動脈弁という半月弁が開きます。左心室からは酸素化された血液が大動脈へ、右心室からは酸素の少ない血液が肺動脈へ送り出されます。
4. 心室弛緩(拡張期)
心室が収縮を終えると弛緩し、圧が低下します。これにより半月弁が閉じ、血液が動脈から心室へ逆流するのを防ぎます。房室弁はこの間も閉じたままです。
5. 心房拡張と充填
心室拡張中に心房も弛緩し、圧が低くなります。その結果、上・下大静脈や肺静脈から血液が心房へ流入し、開いた房室弁を通って心室に満たされます。
6. サイクルの繰り返し
拡張期に心房と心室が血液で満たされた後、再び収縮期へと移行します。この一連の動きが途切れることなく続き、全身へ血液を送り続けます。
この二重ポンプアクションにより、酸素を含む血液は体組織へ、二酸化炭素を含む血液は肺へと効率的に循環し、体細胞の酸素・栄養要求を満たします。
