心臓病とは何か?

歴史

1900年代初頭まで、心臓病患者はほとんど治療法がなく、完全安静が処方されていました。1920年代にボストンやニューヨークの医師らが、心臓病患者が安全に仕事に復帰できるかを調査し、各都市で小規模な心臓協会が設立されました。これらの団体は研究を重ね、1948年に米国心臓協会(American Heart Association)が成果を公表し、以降、心臓病の予防・管理に関する研究と教育を推進しています。

種類

心臓病には様々な疾患が含まれます。代表的なものは冠動脈疾患(CAD)、心筋梗塞、不整脈、高コレステロール血症、高血圧、末梢動脈疾患、先天性心疾患、心不全などです。

診断・病態

動脈硬化は血管壁にプラークが蓄積し、血管が狭く硬くなる状態です。進行すると冠動脈が狭くなり、心臓への血流が減少し、最終的に血管が完全に閉塞すれば心筋梗塞を起こします。
不整脈は心拍リズムが乱れる状態で、症状がなくても検査が必要です。
高血圧は血管が狭くなるため心臓が血液を送り出す負荷が増し、血圧が140/90 mmHg以上になると診断されます。
末梢動脈疾患(PAD)は脚や骨盤の血管が狭くなることで、足の痛みや創傷の治癒遅延、体温低下がみられ、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まります。
先天性心疾患は出生時に心臓や血管の構造が正常に発達しない状態です。
心不全は心臓が十分な血液と酸素を全身に送り出せなくなった状態で、息切れやむくみ、咳などが現れます。

留意点・症状

心臓病の症状は疾患ごとに異なり、男女で差があります。不整脈や高血圧は自覚症状がないことが多く、検査で初めて判明します。PADでは脚の痛みや創傷の治癒遅延、体温低下がみられます。心筋梗塞の兆候は息切れ、胸部・顎・首・腕・肩・背中の痛みや圧迫感、めまい、失神などです。心不全では上記に加えて持続的な咳、むくみ、吐き気などが現れます。

予防と対策

最も効果的なのは生活習慣の改善です。飽和脂肪酸とコレステロールを抑えたバランスの良い食事、適正体重の維持、定期的な運動、禁煙、定期健診を心がけましょう。外食でも低脂肪・低塩メニューを選び、毎日の軽い運動を取り入れるだけでリスクは大幅に低減します。減量支援グループや地域のフィットネスクラブ、コミュニティセンターのエクササイズクラスを活用すると続けやすくなります。

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