原発性肺高血圧症(特発性肺動脈性肺高血圧症)の診断方法
概要
原発性肺高血圧症(特発性肺動脈性肺高血圧症)は、肺の血管が原因不明で徐々に狭くなり、血圧が上昇する希少疾患です。血流が阻害されると心臓は血液を送り出すために過度に働き、やがて心肥大・心不全に至ります。女性に多く、主に20代後半から40代に発症します。診断は主に症状の確認と各種検査で行われます。
主な症状と診断のポイント
呼吸困難
息切れ(呼吸困難)は最初に現れることが多く、安静時でも呼吸が浅くなる、または努力時に増強します。
疲労感・倦怠感
軽い運動でも極度の疲労感や全身のだるさを感じ、筋力低下を伴うことがあります。
めまい・失神
立ち上がったり動いたりすると頭がふらつき、場合によっては失神(失神発作)を起こすことがあります。
下肢のむくみ
心臓負荷が増すことで体液が滞留し、足や足首にむくみが見られます。
チアノーゼ
血中酸素濃度が低下すると、唇や皮膚が青紫色になることがあります。
胸痛
安静時や運動時に胸部に圧迫感や痛みを感じたら、早急に医師の診察を受ける必要があります。
診断に用いる主な検査
症状が疑われる場合、以下の検査が行われます。
- 心エコー(超音波検査)で肺動脈圧を測定
- 肺機能検査・血液ガス分析
- 右心カテーテル検査(肺動脈圧の直接測定)
- 遺伝子検査や免疫学的検査(原因探索)
これらの検査結果と臨床症状を総合的に評価し、原発性肺高血圧症と診断します。
