キレート療法に適した食事
キレート療法は体内の有害金属を除去する治療ですが、同時にビタミンや必須栄養素も失われます。治療効果を最大限に引き出すためには、適切な食事とサプリメントが欠かせません。
キレート療法とは
急性の水銀、鉛、ヒ素、鉄などの有害金属を体外へ排出するために行われる治療です。パッチ法や静脈注射で行われ、1回2〜3時間、全20〜30回が目安となります。使用される薬剤はEDTA、TTFD、DMPS、DMSAなどがありますが、米国食品医薬局(FDA)で承認されているのはEDTAとDMSAのみです。
治療は金属除去に成功しますが、ビタミンEやCといった抗酸化ビタミンも同時に失われるため、治療中はビタミン補給が重要です。
食事のポイント
キレート療法中に推奨される食事は以下の通りです。
良質な脂質
揚げ物などのトランス脂肪は避け、オリーブ油や亜麻仁油など必須脂肪酸を含む油を使用しましょう。卵は週に3〜4個程度ならコレステロールへの影響は少なく、安心して摂取できます。
全粒穀物と食物繊維
精製された白粉よりも、玄米、全粒パスタ、マルチグレインパンなど未精製の炭水化物を選びます。これによりビタミン・ミネラルと食物繊維が豊富に摂取できます。
タンパク質
魚、鶏肉、豆類などの良質なタンパク源をバランスよく取り入れ、体の回復をサポートします。
アルコール
適量の赤ワイン(1〜1.5杯)は心血管に有益とする研究もありますが、肝臓への負担や過剰摂取のリスクがあるため、専門家の多くは治療中の飲酒を控えるよう勧めています。
カフェインと塩分
コーヒーは血中コレステロールを上昇させる可能性があるため摂取は控えめに。塩分は1日3g未満に制限し、血圧上昇を防ぎます。
これらのポイントに加えて、ビタミンE・Cのサプリメントを併用すれば、キレート療法の効果を高め、循環器系の健康維持に貢献できます。
