LDLコレステロール(悪玉コレステロール)

健康な体ではLDLコレステロールが血液中を循環し、細胞の構成やホルモン生成に必要です。しかし過剰になると、動脈壁に沈着しプラークや閉塞(動脈硬化)を形成します。血流が阻害されると血栓ができやすくなり、心臓や脳への血流が止まって心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険があります。LDLが160 mg/dL以上になると「高LDL」とみなされ、心疾患リスクが高まります。

HDLコレステロール(善玉コレステロール)

HDLは血中の余分なコレステロールを肝臓へ運び、体外へ排出させます。また、動脈内のプラークを分解する働きも報告されています。そのため「善玉コレステロール」と呼ばれ、量が不足すると心疾患や脳卒中のリスクが上昇します。HDLが40 mg/dL未満は低HDLとされ、注意が必要です。

タバコが及ぼす影響

タバコに含まれるニコチンや有害物質は肺から血流に速やかに取り込まれ、心臓への血流低下、血圧・心拍数の上昇、冠動脈の損傷を引き起こします。喫煙はLDLを上昇させ、HDLを著しく低下させるため、血栓や心疾患、脳卒中のリスクが大幅に高まります。

逆転は可能

喫煙による多くの永久的なダメージとは異なり、禁煙すれば数週間でLDL・HDLのレベルは正常に近づきます。喫煙本数を減らすだけでもコレステロール改善に効果があるという研究結果があります。

禁煙のすすめ

米国がん協会や米国心臓協会など、多くの団体が禁煙支援を行っています。まずはかかりつけ医や地域の保健センターに相談し、禁煙プログラムやコミュニティイベント、専門ウェブサイトを活用しましょう。特に心疾患リスクを減らし、長寿を実現するために、今すぐ禁煙を始めることが命を救う第一歩です。