AASLDのC型肝炎診療ガイドライン
検査対象
AASLDは、現在または過去に注射薬物を使用したすべての人にC型肝炎ウイルス(HCV)検査を推奨しています。その他のハイリスク群は、1992年以前に臓器・血液・血液製剤を受け取った人、1987年以前に血液製剤を受けた血友病患者、原因不明の高アミノトランスフェラーゼ血症者、透析を受けた人、HCV陽性母親の子ども、HIV感染者です。感染者の性パートナーも検査対象ですが、性による感染はまれです。
診断
まず抗体検査で過去の感染歴を確認し、陽性例はHCV RNA検査で現在の感染を確定します。抗体陰性でも免疫抑制状態で新規感染の疑いがある場合はRNA検査が推奨されます。また、ウイルスの遺伝子型(ジェノタイプ)検査により、最適な治療法を選択できます。
肝臓評価
慢性HCV感染者の肝臓障害の進行度を評価するため、特にジェノタイプ1感染者では肝生検が推奨されます。ジェノタイプ2・3は治療反応が良好なため、必ずしも必要ではありません。
治療
慢性HCVの標準治療は、ペグインターフェロンαとリバビリンの併用です。ジェノタイプ1は48週間、ジェノタイプ2・3は24週間の投与が一般的です。治療中は定期的にウイルスRNAを測定し、治癒(SVR)を確認します。治療期間中にウイルスが消失した場合は、治療の中止が検討されます。
留意点
一部の患者は抗ウイルス治療に十分反応しません。そのような場合、ペグ化インターフェロン単独や非ペグ化インターフェロン単独での再治療以外は継続しないことがAASLDの推奨です。
