関節痛と熱性水ぶくれの原因は何ですか?

ヘルペスウイルスは8種類あり、そのうちヒトに感染するのは1〜8号です。米国成人の約8割がヘルペスウイルスに感染しているとされ、その多くは自覚症状がなく、感染に気付いていません。ヘルペスウイルスは口唇ヘルペス、帯状疱疹、伝染性単核球症、カポジ肉腫など様々な疾患を引き起こします。

熱性水ぶくれ(口唇ヘルペス)の原因

口や顔にできる「熱性水ぶくれ(口唇ヘルペス)」は主にヘルペス単純疱疹ウイルス1型(HSV‑1)が原因です。性器にできる水疱はHSV‑2が多く関与しますが、両型とも口唇・性器のいずれにも感染させることができます。ウイルスはキスや性交などで口腔・眼・膣・陰茎などの粘膜から体内に入り、増殖した後に神経節へ移動し、そこで潜伏します。

熱性水ぶくれが再発する理由

一度感染するとウイルスは体内に残り続けます。体調不良、発熱、日光浴、月経、外科手術などのストレスがかかると潜伏ウイルスが再活性化し、神経を逆行して皮膚表面へ現れます。その際にかゆみやチクチク感、膿疱が生じます。症状が出ないままウイルスが活性化していることもあり、感染力は常にあります。

ヘルペスが関節痛を引き起こす仕組み

HSV‑1、HSV‑2を含む全てのヘルペスウイルスは、まれに脊髄炎(ミエリティス)を引き起こし、これが関節痛の原因となります。関節自体が炎症を起こすわけではなく、脊髄の炎症が神経伝達に影響し、脳が痛みとして認識します。炎症が起こる脊髄の部位に応じて、痛みが感じられる関節が異なります。

ヘルペスの治療法はあるか

2023年現在、ヘルペスウイルスを根本的に除去する治療法はありません。感染するとウイルスは一生体内に残ります。治療は主に症状緩和と潰瘍の治癒促進を目的とし、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルといった抗ウイルス薬が用いられます。鎮痛剤(アセトアミノフェン、イブプロフェン)や、冷湿布、温浴、患部の清潔・乾燥保持などの対症療法も有効です。

ヘルペスはどのように拡散するか

ヘルペスに感染した人は、症状があるときもないときもウイルスを他者に移す可能性があります。子どもが水痘(水ぼうそう)に感染すると、大人は帯状疱疹を発症しやすくなります。拡散防止の基本は、開いた水疱があるときは他人、とくに新生児や免疫力が低下した人との直接接触を避け、キスや接触前に必ず手を洗うことです。

パートナーには感染の事実を伝え、症状が出ている期間は性行為を控え、必ずコンドームを使用してください。口唇ヘルペスでも口腔から性器へ感染するため、オーラルセックスは避けるのが安全です。

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