帯状疱疹と後遺症としての神経障害
帯状疱疹(ヘルペス・ゾスター)は、帯状疱疹ウイルス(VZV)による感染が原因で、神経に炎症を起こす疾患です。急性期には激しい疼痛と水疱性の紅斑が現れ、治癒後に慢性的な神経痛(帯状疱疹後神経痛)へと移行することがあります。
原因
- 水痘(水ぼん)が治癒した後、VZVが体内の感覚神経節に潜伏し、免疫低下などのきっかけで再活性化し帯状疱疹を発症します。
リスク要因
- 高齢者(特に50歳以上)で発症率が高く、免疫力が低下していると再活性化しやすくなります。
主な症状
- 激しい疼痛と、体の片側(主に胴体、時に顔面や頭部)に沿う帯状の紅斑。
- 紅斑上に水疱が形成され、破裂すると潰瘍となります。
治療法
- 抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル)を早期に投与し、症状の重症化を抑えます。
- ステロイドや鎮痛剤、外用薬を併用して疼痛を管理します。
合併症
- 帯状疱疹後神経痛(PHN)は、疼痛が数か月から数年続く慢性状態です。必要に応じて三環系抗うつ薬や抗けいれん薬が使用されます。
予防
- 60歳以上の成人に対して帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されます。ワクチンは発症自体を完全に防げませんが、症状の軽減とPHNのリスク低減に有効です。
