ヘルペスは前立腺炎を引き起こすことがありますか?
性器ヘルペス
性器ヘルペス(通称ヘルペス)は、ヘルペス単純ヘルペスウイルス(HSV)による性感染症です。主に性器や直腸に水疱ができ、数週間で自然に治癒しますが、症状が出ない人も多く、感染に気付かないケースが多数あります。感染は感染者との性的接触で広がりますが、根治療法はありません。
前立腺炎
前立腺炎は、男性の尿道入口に位置するくるみ大の前立腺が炎症を起こし腫れる状態です。前立腺は射精時に精子に栄養を与える役割がありますが、炎症により腫れが起こり、排尿や射精時に痛みや違和感が生じます。
ヘルペスが前立腺炎を引き起こす仕組み
ヘルペスは性器や直腸の水疱が破れると、そこからウイルスが漏れ出します。現在の仮説では、直腸の開いた水疱からウイルスが肛門を経由して前立腺に達し、感染を起こすと考えられています。
診断
前立腺炎の主な症状は、排尿時の困難や尿が途切れがちになること、排尿や射精時の痛みです。これらに性器・直腸の水疱が伴う場合、ヘルペス感染による前立腺炎の可能性があります。医師は外部・直腸診察を行い、必要に応じて尿検査やHSVの検査を実施します。
治療
ヘルペス自体の根治はできませんが、抗ウイルス薬で症状の出現を抑えることができます。ヘルペス性前立腺炎は主にヘルペスの再発期に症状が出るため、医師は抗ウイルス薬に加えて前立腺炎の痛みを和らげる鎮痛剤を処方します。また、感染拡大防止のため、過去・現在・将来の性パートナーに感染を伝え、安全な性行為を心がけるよう指導されます。
