アシクロビルの副作用と注意点
アシクロビルはヘルペスウイルス感染症(口唇ヘルペス、性器ヘルペス、水痘、帯状疱疹、EBウイルス、サイトメガロウイルス)に使用される抗ウイルス薬です。市販名はアシビル、シクロビル、ヘルペックス、ゾビル、ゾビラックスなどがあります。
経口・静脈投与の主な副作用
処方情報によれば、口唇ヘルペスや性器ヘルペス、または水痘の治療で経口または静脈投与された場合、最も頻度が高い副作用は吐き気、嘔吐、下痢、頭痛です。これらは全体の約1〜4%の患者に見られます。帯状疱疹(ヘルペス・ゾスター)の治療では、全体の約11%が倦怠感(全身のだるさ・体力低下)を訴えます。
経口投与で比較的少ない副作用
経口または静脈投与で報告される比較的少ない副作用には、腹痛、攻撃的な行動、興奮、混乱、便秘、めまい、関節痛、咽頭痛、手足の腫れ、発疹、全身の倦怠感などがあります。高用量投与の場合、幻覚が現れることもあります。
稀な副作用(経口・静脈)
非常に稀(0.1%未満)に、以下の重篤な症状が報告されています。アナフィラキシーショック、食欲不振、昏睡、極度の疲労、痙攣、白血球減少、結晶尿、肝炎、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症(致命的な水疱性発疹)、腎不全による死亡などです。免疫系に異常がある患者では、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を発症する例も報告されています。
静脈投与特有の副作用
静脈投与の場合、約1%の患者で経口投与では見られない副作用が出ます。具体的には脳症(意識障害や認知機能の低下)や注射部位の疼痛・刺激感が報告されています。
外用薬の副作用
皮膚に塗布するアシクロビルクリームの主な副作用は、皮膚の乾燥・フケ、軽度の灼熱感や刺すような感覚です。比較的少ないものとして、かゆみや発赤があります。眼に使用した場合は、軽い一時的な刺激感が一般的で、まれにアレルギー反応や表在性角膜炎(角膜の浅い炎症)を起こすことがあります。
注意が必要な症状(緊急連絡が必要)
以下の症状が現れた場合は、直ちに医師または医療機関に連絡してください。
- 血尿や下痢、腹痛、尿量減少などの腎・消化器症状
- 呼吸困難、嚥下困難、声のかすれ
- 心拍数の急激な増加、胸部不快感
- 重度の出血やあざ、血小板減少
- 激しい頭痛、めまい、意識消失
- 不眠、幻覚、錯乱、攻撃的行動
- 四肢のしびれ・灼熱感・刺すような感覚
- 皮膚の発疹、じんましん、水疱、かゆみ
- 発熱、喉の痛み、寒気、咳など感染症様症状
- 顔・舌・喉・目・手足の腫れ
- 一時的な麻痺や震え、全身の脱力感
