概要

ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる性行為感染症で、口唇部と性器部に症状が現れます。完治はできませんが、抗ウイルス薬により再発リスクや症状の重さを軽減できます。

米国CDCの調査によると、女性の約4人に1人、男性は約8人に1人がヘルペスウイルスに感染しています。

症状

男性の多くは無症状のまま感染しているため、自覚がありません。症状が出た場合は、陰茎、陰嚢、臀部、大腿部、肛門、尿道内に水疱や潰瘍ができ、排尿時に痛みや困難を感じることがあります。その他、筋肉痛、発熱、頭痛、鼠径部のリンパ節腫脹など全身症状が見られることもあります。初回の発症が最も重く、以降の再発は比較的軽症です。

原因

HSVは2型に分かれます。HSV‑1は主に口唇ヘルペス(口内熱疱)を引き起こし、キスや口腔性交で感染しますが、口腔から性器への感染も起こります。HSV‑2は皮膚・粘膜の直接接触、特に性行為により性器ヘルペスを引き起こします。感染部位を触った手で目をこすると、まれに眼ヘルペスとなり失明の危険があります。

治療

根治薬はありませんが、ファムビル(ファムシクロビル)、ゾビラックス(アシクロビル)、バルトレックス(バラシクロビル)などの抗ウイルス薬を継続的に服用することで、発症頻度と症状の重さを抑えられます。発症時に薬を使用すれば、潰瘍は早く治り、他者への感染リスクも低減します。

予防

最も確実な予防は性行為を控えることですが、パートナーがヘルペス感染が確認されていない場合は、コンドームを使用し、症状が出ている時は性交渉を避けることが重要です。また、パートナーが自分の体調変化に気付くよう、症状の兆候を共有することも大切です。