口唇ヘルペス(熱性口内炎)の兆候と進行段階

口唇ヘルペス(通称:熱性口内炎)は、口周りの皮膚や口内に痛みを伴う水疱ができるウイルス性疾患です。主に唇、顎、鼻孔、頬、口腔内の歯茎や口蓋に現れます。HSV-1(ヘルペス単純ヘルペスウイルス1型)が原因で、子ども時代や思春期に感染し、ウイルスは神経節に潜伏します。熱、ストレス、病気、月経などの刺激で再活性化し、再発が起こります。

第一段階:前駆期(プロドローム)

水疱が現れる1〜3日前に、皮膚にかゆみ、チクチク感、締め付け感、灼熱感などの異常感覚が現れます。この症状は2〜48時間続き、早期に治療を開始すれば発症を軽減できる可能性があります。

第二段階:初期症状

ウイルスが再活性化し、24〜48時間以内に小さな赤い隆起(水疱前段階)が皮膚表面に現れます。これらは液体で満たされた水疱へと成長し、非常に感染力が強いです。口唇の縁にできることが多いですが、免疫力が低下している場合は口内にも発生します。倦怠感、筋肉痛、リンパ節腫脹、発熱を伴うこともあり、初回の発作は特に重症化しやすく、飲食が困難になることがあります。

第三段階:水疱破裂と潰瘍化

水疱が破裂し液体が漏れ出すと、最も感染力が高い状態になります。破れた水疱は赤みがかった灰色の浅い潰瘍となり、乾燥すると茶色のかさぶたが形成されます。かさぶたはかゆみや乾燥感を伴い、場合によっては割れて出血することもあります。この段階は約1週間から10日続きます。

第四段階:回復期

発症から1〜2週間後にかさぶたが徐々に乾燥し、最終的に皮膚が完全に再生します。回復中も乾燥感や締め付け感、かゆみが残りますが、通常は瘢痕は残りません。感染力は低下しますが、ウイルスはまだ伝播可能です。

早期の症状認識と適切な治療で、症状の重症化や再発の頻度を抑えることができます。

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