なぜ血圧は左右の腕で異なるのか?
血圧とは
血圧は上の数値(収縮期血圧)と下の数値(拡張期血圧)の2つで表されます。収縮期血圧は心臓が血液を送り出すときの最大圧、拡張期血圧は心拍の間の血管内圧です。左右の腕で10 mmHg以上の差がある場合、血管が狭くなるなどの問題が疑われます。
正常な血圧差
医療機関では通常、両腕で血圧を測定し、より高い方の腕で以後の測定を行います。健康な人の腕間差はほとんどありません。
疾患リスク(罹患率・死亡率)
Andrew A. Skolnick(2002)の研究によると、腕間差が15 mmHg以上あると、罹患率・死亡率が上昇することが示されています。主な原因は末梢血管疾患で、心血管疾患や脳血管疾患のリスクが高まります。
先天性・構造的な要因
腕間差が10 mmHg以上ある場合、1週間にわたり安静5分後に複数回測定します。1週間後も差が残る場合は、先天的な血管の細さやプラーク、血栓などが疑われ、医師が原因を探ります。
年齢による変化
50歳以上になると、腕間差が大きくなることがありますが、15 mmHgを超える差は正常とはみなされません。
大動脈解離・サブクラビアン・スティール症候群
大動脈壁の裂け(大動脈解離)や、鎖骨下動脈が閉塞するサブクラビアン・スティール症候群は、腕間差を20 mmHg以上にすることがあります。
診断と治療
原因を特定するために、造影CTや血管超音波検査が行われます。CTは詳細な画像を提供し、治療方針の決定に役立ちます。
