コーヒーは高血圧の原因になるか?
コーヒーが血圧に与える影響は一概に言えません。カフェインに対する感受性が高い人は血圧が上がることがありますが、日常的にカフェインを摂取している人では影響が少ない、あるいは逆に血圧を下げる可能性さえ指摘されています。
専門家の見解
メイヨークリニックのシェルドン・G・シェプス医師によると、2〜3杯のコーヒーに含まれるカフェインは、血圧が正常な人の収縮期血圧を3〜14mmHg、拡張期血圧を4〜13mmHg上昇させることがあるそうです。特にカフェインを普段あまり摂取しない人では、血圧上昇の影響が顕著になることがあります。
理論・仮説
研究者はカフェインが副腎を刺激し、アドレナリンやコルチゾールの分泌を増加させると考えています。これにより血圧が上がります。また、カフェインが血管拡張ホルモンであるアデノシンの受容体をブロックし、血管が収縮することで血圧が上昇するという説もあります(Mayoclinic.com)。
結果が混在
定期的にカフェインを摂取する人は、摂取しない人に比べて平均血圧がやや高めであるという研究結果があります。一方で、継続的にカフェインを飲むことで耐性ができ、長期的な血圧への影響はほとんど見られないという報告もあります。
女性に関する研究
コーヒー以外のカフェイン飲料を飲む女性は高血圧リスクが上がる一方で、カフェイン入りコーヒーを飲む女性はむしろリスクが低下するという調査結果があります。
影響
2007年のメイヨークリニックの研究では、1日6杯のカフェイン入りコーヒーを飲む女性は、3杯以下の女性に比べて高血圧リスクが低いと報告されています。ただし、コーヒーを全く飲まない男女も同様にリスクが低いことが指摘されています。
エビデンス
Ineedcoffee.comの認定トレーナー、マット・ピッチャー氏は、1997年に米国国立衛生研究所が実施した「高血圧予防・検出・評価・治療に関する共同委員会」の調査で、カフェイン摂取と血圧上昇の直接的な関係はほとんどの疫学調査で認められなかったと述べています。また、Progress in Cardiovascular Diseases に掲載されたレビューでも、定期的なカフェイン摂取が血圧変動を引き起こさないと結論付けられています。
考慮すべき点
自分がカフェインで血圧が上がるかどうかは、普段飲むカフェイン飲料を摂取した30分後に血圧を測定して確認できます。Mayoclinic.comによれば、血圧が5〜10mmHg上昇した場合はカフェイン感受性が高い可能性があり、摂取量を減らすことが推奨されます。
