高血圧の基準と対策
高血圧の定義
血圧は上の数値(収縮期血圧)と下の数値(拡張期血圧)で表されます。正常血圧は120/80 mmHg 以下です。高血圧は140/90 mmHg を超える場合と定義され、前段階の「前高血圧」は収縮期が120〜139、拡張期が80〜89 の範囲です。
診断
高血圧は、一定期間にわたって複数回測定した血圧がすべて高値を示したときに診断されます。診察時に血圧が高い場合は、医師が記録し経過観察します。家族歴や肥満、喫煙、過度の飲酒、ストレス、特定の薬剤や糖尿病などのリスク要因がある人は、特に注意深くモニタリングされます。
血圧の測定方法
血圧測定は簡単で痛みのない手順です。血圧計(血圧測定器)には、腕に巻くカフ、圧力計、空気を送るバルブが付属しています。カフを上腕に装着し、肘の上の動脈(上腕動脈)に聴診器を当てます。カフを膨らませて動脈を閉じ、徐々に空気を抜くと、血流音が聞こえ始めた瞬間が収縮期血圧、音が消えるまでの圧力が拡張期血圧となります。
治療
ほとんどの場合、医師は薬物療法を処方します。主な薬剤は、αブロッカー、βブロッカー、カルシウム拮抗薬、利尿剤、血管拡張薬、レニン阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、ACE阻害薬などです。薬剤は作用機序が異なるため、患者の状態に合わせて最適なものが選ばれますが、いずれも血圧降下に有効です。
在宅での生活改善
薬物療法に加えて、生活習慣の見直しも重要です。定期的な運動と体重管理、バランスの取れた食事(飽和脂肪酸と過剰な塩分の削減)、禁煙は血圧コントロールに大きく寄与します。これらの取り組みは、心血管疾患や腎不全などの合併症リスクも低減します。
