高血圧に対する磁気治療の真実
磁気治癒(マグネットセラピー、バイオエナジー療法)は、サイズや強さの異なる磁石を体の特定部位に当てる代替療法です。高血圧の改善を謳う主張がありますが、米国食品医薬品局(FDA)や医療界はその有効性を認めていません。
利尿作用
MagnetTherapyFacts.orgによれば、磁石は体内の余分な水分を排出し、利尿作用で血圧を下げるとされています。高血圧はしばしば手足のむくみを伴い、余分な水分が心臓に負担をかけます。同サイトは「磁化された水」を1日4杯以上飲むことで、利尿薬と同様の効果が得られると主張しています。
血流増加
同サイトは、手首の橈骨動脈上に磁石を装着したブレスレットを着用すると、磁気エネルギーが血流に取り込まれ、全身の酸素供給が改善されると述べています。結果として心臓のポンプ負荷が軽減され、血圧が下がるとされています。
実際に効果はあるのか
米国がん協会は、磁気治療が高血圧を含む疾患に有効であることを示す医学的研究は存在せず、成功例は逸話的であると指摘しています。一部の医師は磁気治療の可能性を否定しませんが、例えばニューヨーク医科大学のワイントラウブ博士は、糖尿病性神経障害患者375名を対象とした研究で一定の効果を示したものの、高血圧への効果は示されていないと述べています。
政府の立場
米連邦取引委員会(FTC)は、磁気治療を高血圧の治療法として広告することは虚偽広告であるとし、1999年にMagnetic Therapeutic Technologies社に対しその主張を禁じました。
リスク
磁石自体の使用による直接的な危険は少ないものの、従来の医療を遅らせたり放棄した場合、健康に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、磁気治療は点滴ポンプ、除細動器、ペースメーカーなどの医療機器と干渉する恐れがあります。
