平均動脈圧(MAP)とは何か:包括的ガイド

平均動脈圧(MAP)とは

平均動脈圧(Mean Arterial Pressure、MAP)は、心拍周期全体にわたる動脈圧の平均値を示す指標です。血圧測定では、収縮期血圧(SBP)と拡張期血圧(DBP)だけでなく、脈圧(SBP‑DBP)も考慮して算出されます。

計算式

$$MAP = DBP + \frac{1}{3}(SBP - DBP)$$

臨床的意義

MAPは、組織への血流供給(灌流)を評価する上で、単なる収縮期血圧や拡張期血圧よりも信頼性が高いとされています。なぜなら、収縮期と拡張期の両方の影響を統合しているためです。

正常範囲と異常値

一般的に、MAPは70〜100 mmHgが正常とされています。
・MAPが65 mmHg未満 → 低MAP(灌流不全のリスク)
・MAPが110 mmHg以上 → 高MAP(過負荷のリスク)

低MAPの主な原因

  • 心不全
  • ショック状態
  • 脱水
  • 貧血

高MAPの主な原因

  • 高血圧
  • 腎疾患
  • 糖尿病
  • 肥満

臨床での活用例

重症患者の管理において、MAPは組織灌流の適正さを評価し、治療方針を決定する重要なパラメータです。

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