HIVの症状はいつ出てくるのか?

初期感染(一次感染)

感染後1〜2週間で、軽いインフルエンザ様症状が出る人もいれば、全く症状が出ない人もいます。インフルエンザ様症状が出た場合でも、その後は長期間症状が現れません。

潜伏期(無症候期)

HIVはレントウイルスであり、一次感染後に長い潜伏期があります。この期間に症状がないからといってウイルスが活動していないわけではなく、むしろT細胞など免疫細胞をゆっくりと破壊し続けています。潜伏期でも他者への感染は可能です。多くの感染者は、潜伏期にある相手との無防備な性行為や注射器の共有によって感染します。

エイズ(AIDS)

CD4陽性T細胞数が200/µL以下になるとエイズと診断されます。この段階になると免疫系はウイルスや他の病原体に対抗できず、肺胞アスペルギルス肺炎、口腔カンジダ症、カポジ肉腫などの日和見感染が現れます。エイズは一次感染から通常10〜15年で進行しますが、20年以上かかることもあります。個人差が大きく、抗レトロウイルス療法(ART)により発症を遅らせることが可能です。

診断(検査)

初期のHIV症状は非常に軽微または無症状だったため、かつてはエイズ患者が初めて感染が判明していました。現在はウイルスのRNAを直接検出する核酸増幅検査で、感染後約2週間で陽性が確認できます。抗体検査では、感染後約1か月で血中に抗体が出現(血清転換)し、最大で6か月かかることもあります。

考慮すべき点

初期感染が無症状であることから、定期的なスクリーニングが感染拡大防止と早期治療開始の鍵です。抗レトロウイルス薬の普及により、感染者の平均余命と生活の質は大きく向上しています。

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