バッファローハンプ(背中の脂肪隆起)の原因と対策
バッファローハンプは、肩甲骨の間に脂肪が局所的に蓄積し、バッファローの背中のような隆起になる状態を指します。これは単独の病気ではなく、基礎疾患やその治療薬が原因で起こる副作用です。まずは原因疾患を特定することが治療の第一歩です。
クッシング症候群
クッシング症候群は体内のコルチゾール濃度が過剰になることでホルモンバランスが崩れ、体重増加や倦怠感、睡眠障害などを引き起こします。肩甲骨の間に脂肪が蓄積し、バッファローハンプとして現れることがあります。糖尿病や高血圧のある人はリスクが高まります。
下垂体機能障害
下垂体は「マスター腺」と呼ばれ、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなど多くの内分泌ホルモンの分泌を調整します。下垂体に腫瘍ができるなどしてホルモンバランスが乱れると、背中の中央に脂肪が集まりバッファローハンプが形成されます。ほかの疾患が除外された場合、下垂体の異常が主な原因と考えられます。
エイズ(HIV感染症)
エイズはHIVウイルスが免疫系を破壊する末期状態です。エイズ自体がバッファローハンプを直接引き起こすわけではありませんが、治療に用いられるステロイド系薬剤がコルチゾール様ホルモンの産生を増加させ、脂肪分解を抑制するため、結果的に背中に脂肪が蓄積します。
副腎皮質過形成
副腎皮質過形成は特定のステロイドホルモン(例:コルチゾールやアルドステロン)の産生が低下する疾患です。その代償として体内で男性ホルモン(アンドロゲン)が過剰に産生され、男女ともに体形変化が起こります。その一つが背中の脂肪隆起、すなわちバッファローハンプです。
原因が特定できたら、根本疾患の治療や薬剤の調整、生活習慣の改善がバッファローハンプの改善につながります。
