テストステロン補充療法の概要と注意点
概要
テストステロン補充療法は、加齢に伴う性腺機能低下(低テストステロン)を改善するために、外部からテストステロンを投与する医療法です。男性は25歳頃にテストステロン産生がピークに達し、その後年間約2%ずつ減少します。
効果
テストステロン補充により、筋肉量や骨密度の低下、性欲減退、体脂肪増加、勃起不全、エネルギー不足、集中力低下、精神的健康の低下などの症状が改善されることがあります。
診断基準
30歳以上で低テストステロン症状があり、血清テストステロン濃度が低く、黄体形成ホルモン(LH)濃度が高い場合に医師が処方します。
投与方法
投与は筋肉内注射、経口錠剤、経皮パッチ・クリーム・スプレーなどがあり、投与量は方法により異なります。注射の場合は2〜3週ごとに50〜400 mgが一般的です。
注意点
前立腺がん患者はテストステロンを使用すべきではありません。また、肝臓疾患、心臓病、胸痛、糖尿病、心不全既往、高コレステロール血症の方は使用前に医師と相談してください。
リスク・副作用
過剰投与は肝臓の血管拡張症(ペリオシス肝炎)や高血圧、コレステロール異常、黄疸、心臓・肝臓疾患を引き起こす恐れがあります。皮膚にはにきび、脂性、声の低下、体毛・顔毛の増加といった男性化症状が出ることもあります。
