女性にテストステロン過剰が示すサインと症状

概要

テストステロンは女性の卵巣や副腎で微量に産生されるステロイドホルモンです。通常の範囲を超えると医学的な異常を示し、身体的・美容的・精神的にさまざまな変化をもたらします。

テストステロンとは

テストステロンは、筋肉や骨の形成を促すアナボリック作用と、男性化作用(アンドロゲン作用)を持つホルモンです。医療現場では、男性の低テストステロン症やホルモン補充療法、女性の乳がん治療などに使用されますが、女性が自然に分泌する量はごくわずかです。

過剰の主な原因

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)― 女性のテストステロン過剰の最も一般的な原因です。
  • 卵巣腫瘍やがん、外傷、ストレスなどでエストロゲンが低下した場合。
  • アナボリックステロイドの使用(スポーツやボディビル)。
  • 性同認障害の治療で男性化ホルモンを投与するケース。

男性化(ヴィリリゼーション)

テストステロンは筋肉細胞のアンドロゲン受容体に結合し、窒素合成を促進して筋肉量を増やします。その結果、女性でも筋肉が増え、体脂肪の分布が男性型に変化します。

具体的な症状は、胸や腹部の過剰な体毛(多毛症)、顔や体の毛深さ、にきびや皮脂の過剰分泌、男性型脱毛、声の低下、発汗増加などです。

性機能への影響

テストステロンが高いとリビドーが亢進し、陰核肥大や月経不順、最悪の場合は月経停止が見られることがあります。

その他の生理的変化

  • 肝機能障害―肝臓に血液で満たされた嚢胞(ペリオシス肝炎)やナトリウム・水分保持が増加し、肝臓・腎臓に負担がかかります。
  • 心血管系リスク―コレステロール変動や高血圧、動脈硬化の進行、心疾患の悪化が報告されています。
  • 糖尿病患者では血糖コントロールが乱れ、インスリン治療の効果が低下することがあります。

心理的変化

高テストステロンは気分の不安定さ、うつ、攻撃性、イライラ、興奮性を引き起こすことがあります。また、研究ではテストステロン濃度が高い女性はリスクを取りやすく、スリルを求める行動が増えると報告されています。

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