閉経時に卵巣はどのように変化するのか?
1. エストロゲンとプロゲステロンの産生減少
卵巣は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの主な産生源です。閉経が始まると、これらのホルモンの分泌が徐々に低下し、月経周期や妊娠可能性に変化が現れます。
2. ホルモンバランスの変動
エストロゲンとプロゲステロンが減少すると、ホルモンバランスが乱れ、ホットフラッシュ、気分の揺れ、睡眠障害などの更年期症状が出やすくなります。
3. 卵胞の枯渇
卵巣内には卵子を包む卵胞が有限に存在します。閉経が近づくにつれて卵胞予備は減少し、最終的に卵子が放出されなくなるため、排卵と月経が止まります。
4. 卵巣の萎縮
ホルモン産生と卵胞活動が低下すると、卵巣自体もサイズが小さくなります。生殖期に比べて体積が縮小するのが一般的です。
5. 嚢胞様変化
閉経期に小さな液体で満たされた嚢胞が卵巣にできることがあります。多くは良性で自然に消失しますが、稀に医療的処置が必要になることもあります。
6. 嚢胞・腫瘍リスクの増加
ホルモン変化と加齢に伴い、卵巣嚢胞や腫瘍(良性・悪性を含む)の発生リスクが高まります。定期的な婦人科検診や画像検査で早期発見を目指すことが重要です。
7. 微量ホルモンの継続産生
閉経後も卵巣はごく少量のエストロゲンとプロゲステロンを産生し続けますが、全体的な分泌量は著しく低下しています。
8. 閉経後ホルモン補充療法(HRT)
症状が強い場合や骨密度低下の予防などの目的で、ホルモン補充療法が処方されることがあります。HRTは更年期症状の緩和と生活の質向上を目指します。
閉経期の変化を正しく理解し、疑問や不安がある場合は医療機関で相談しましょう。定期的なチェックと予防的検査が、卵巣および全身の健康維持に役立ちます。
